poziさんのライブレビュー

ASIAライブレポート
ALL FOR OLIGINAL MEMBER OF ASIA
07/03/04
愛知県勤労会館

セットリスト
01. Time Again(詠時感〜時へのロマン〜)
02. Wildest Dream(詠時感〜時へのロマン〜)
03. One Step Closer(詠時感〜時へのロマン〜)
04. Roundabout(YES)
05. Without You((詠時感〜時へのロマン〜)
06. Cutting Fine((詠時感〜時へのロマン〜)
07. Fanfare For The Common Man(Emerson,Lake&Palmer)
08. ?
09. The Court Of The Crimson King Including The Return Of The Fire Witch And The Dance Of The Puppets (King Crimson)←長すぎw
10. Here Come The Feeling(詠時感〜時へのロマン〜)
11. ?
12. Don’t Cry(Alpha)
13. Only Time Will Tell(詠時感〜時へのロマン〜)
14. Soul Survivor(詠時感〜時へのロマン〜)
15. The Heat Goes On(詠時感〜時へのロマン〜)
アンコール
16. ?
17. Heat Of Moment(詠時感〜時へのロマン〜)

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いきなりだが断っておきたいことがひとつ…それは
公演のセットリストは確実に間違っています
7曲目のEL&Pの曲辺りまではおそらく間違いないと思うのですが…
それ以降は興奮しちゃって…
公演が終わってから今回のリストを整理しようと記憶をたどってみると…
曲はほぼはっきり覚えているのに…
順番がバラバラに…
…だってね…後半名曲揃いで…本気ではじけちゃったんだもん…(つД`) ←「ライブの時はいつもはじけてんジャン」っていうつっこみはなしね


んじゃ、そろそろ本題に…

1982年に”King Crimson”、”Yes”、”Emerson,Lake&Palmer”というプログレ界の重鎮ともいえるバンドのメンバーによってつくられたバンド”Asia”の
  初のオリジナルメンバーによる来日。それがついに実現した。このような歴史的瞬間に立ち会えるということで私は非常に感動していました。
 そう! この25年という長い間にオリジナルメンバーでの来日は一度も行われていなかったのです。2ndアルバムである「Alpha」のツアーの際、ジ
ョン・ウェットンの突然の脱退。バンドはEL&Pのグレッグ・レイクを迎えて初来日を果たしたのだ。その後もメンバーは次々と脱退。部分的な再結成
は何度かするものの、ついにオリジナルメンバーによる来日は行われずにいたというわけですな。「ホント、長年のファンの皆さん長い間ご苦労様でした
!」って気持ちでいっぱいです。そしてオレは運がいい…。

んで、公演のほうは以前から言われていたとおり、1stアルバムを中心にメンバーそれぞれが在籍していたキングクリムゾン、イエス、EL&Pの曲で構
成。なんとも贅沢な内容でしたな。

 ポジションは左からスティーヴ・ハゥ(G)、カール・パーマー(Dr)、ジョン・ウェットン(VO,B)、ジェフリー・ダウンズ(Key)という位置を終始キープ。
音楽性のためか、年のためかステージを走り回るようなパフォーマンスは皆無。全員その場で演奏に集中しているようでした。あまり連続して曲を続ける
こともなく、MCをちょくちょくはさんでいたところを見ると、やっぱり年は関係しているのではないだろうか。

 のんびりと3曲目まで演奏を終えてMCに入ると、そこでメンバー紹介のようだ。まずスティーヴ・ハゥが呼ばれると、一言あいさつ。その後イエスで
おなじみのギターフレーズがはじまる。4曲目、「Roundabout」だ。どうやらそれぞれメンバーを紹介する際に、メンバーが在籍していたバンドの曲を演
奏していく演出のようだ。とうぜんプログレ好きにはおなじみの曲でファンの反応も上々。ただ個人的にひとつだけ残念な点が…。「Roundabout」のあの
かっこいいベースがあまり聞こえてこないんです…。まぁ、ベースを担当しているジョン・ウェットンがリードヴォーカルもやっているわけで、あのベー
スを弾きながら歌うのは流石に酷かなぁとしぶしぶ納得してみる。一方、スティーブ・ハゥは6曲目の「Cutting Fine」の後でアコースティック・ギター
に持ち替えて、椅子にすわりながらしっとりとしたソロを聞かせてくれるなど、決して主張しているわけではないのだがその存在感は十分なものでした。
そこでのソロの際、ギターを(横にして)ひざに置いて、琴を弾いているようにギターを弾く姿が印象的でした。←ちょっとわかりづらいかな?

 エイジアといえば、難解で複雑なプログレ集団でありながら、曲はものすごくポップなメロディーが光る曲が多い。そんなわけで彼らの曲を聴いている
だけでは彼らの演奏力は光りきっていないように感じる。もちろんどの曲も思わずにやっとしてしまうフレーズ満載なわけですが…。そんな時に他のバン
ドの曲を演奏してくれると、その圧倒的な演奏力を改めて痛感させてもらえるわけです。特にこのEL&Pの「Fanfare For The Common Man」はその演
奏力を十二分に堪能させてもらえるナンバーでした。目を見張るのがEL&Pのメンバーでもあるカール・パーマーはその年齢を感じさせないアグレッシブ
なドラミング。公演中、自分の目は彼の方に向くことが一番多かったように思えます。

 そして中盤にさしかかり、キング・クリムゾンの名曲「クリムゾン・キングの宮殿」を披露。CDでは8分を超える曲なのだが、ココではかなり短く感
じた。おそらく最近発表したベスト盤と同じ短縮版なのだろうか? その辺はそのベスト盤をもってない自分には分かりませんが…。個人的には長くても
あの名曲をまったりと聞き入っていたかったなぁ。

 さて、演奏も終盤にさしかかりいよいよ本家エイジアの名曲がオンパレード。2曲目に演奏された「Wildest Dream」をここら辺でやっていたらホントに
ラストがすごいことになっていそうだ…。いや、十分すごいコトになってたさ(笑)。「Don’t Cry」が始まるあたりからそれまでまったり聴いてた観客たちも
総立ちで室内の温度が5℃くらいは上がったか!?  「The Heat Goes On」の終盤でパーマーのドラムソロ。オーディエンスの声援にこたえるようにさらに
勢いを増していき、すさまじい盛り上がりを見せていました。

 そこで演奏は終わるわけなのだが、もちろんあの曲を聴いていない観客たちが席を離れるわけもなく、アンコールを大合唱。まもなくメンバーたちが再び
登場すると、MCをはさんで演奏にはいる。おおとりでやってきたのはもちろんこの曲。本人たちもこの曲が完成した時、間違いなくエイジアは成功すると
確信したという「Heat Of Moment」だ。会場中が「ひぃ〜とぉ〜ぶも〜めん」と大合唱で本公演最大の山場を向かえ、無事エイジアの日本公演初日は幕を
閉じたのでした。

 最後にもひとつごめんなさい…。わかんなかった曲が3曲ほどありますね…。8、16曲目はおそらく「Alpha」からのナンバーだと思われます。美しいメ
ロディのスローバラードでした。も一つはだれか他のバンドの曲っぽかったです。ジェフリー・ダウンズがギラギラのコートを着てすさまじいキーボードを
弾いていました。往年のファンの方にはなんなのか分かっていたようで、中盤の山場はここだったように感じました。勉強不足を痛感した瞬間だったッス。

PS・セットリストなどのデータは毎度のコトながらB誌やその他もろもろの雑誌で掲載されるハズなので、間違った部分はそれと見比べて笑ってやってくだ
さぃ…。これはあくまで感想文程度のものなんで…。

07年03月18日